こんにちは!
林 真弓子です。
先日、89歳の母と妹と3人で北海道に行ってきました。
久しぶりの今日は、そんな話を少し…。
その前に、父と母の人生について、ちょっとだけお話できればと思います。
父と母の魂の縁と人生の役割は
私の両親は、身体障がい者同士で結婚をして、私と妹の2人の子どもを持つ、とても仲の良い信頼し合った夫婦でした。
母は今でも父を大事に大事に想っています。
父は、昭和の最後の年に他界したのですが、若い頃、肺の病気で働きに出ることができなくなりました。
ですが、人間的にはとても心の大きな人でした。たくさんの人に好かれ、穏やかで、暖かで、それでいてとてもユニークで、いざとなったら身体を張って私たちを守ってくれるような人でした。その父は、外に出られない代わりに、母と、私たち子どもにたくさん愛を与えてくれたのです。
父は、働くことができない、ということに悩んだ人生だったとは思いますが、パワーのある母と縁が繋がり結婚をしてからは、補い合いながら生きてきたのだと思います。
母は足が不自由な上に大病を重ねるという、大変な人生ではありますが、今は足以外は克服をして車椅子で元気に過ごしています。その母のパワーには、いつも驚かされます。
90歳を目の前にした今でも、私よりもパワーがあるようです。
母は、今回の旅でも、お花大好き! 飛行機大好き! 車も速いの大好き! 美味しいごはんも、お土産を買うのも大好き! なんです。5日間の旅でしたが、最後まで疲れを見せず、本当にびっくりです。(私はヨレヨレになりかけましたが(笑))
そんな父母が若い頃、母は父の代わりに洋服の注文を受けて作って一家を支え、私たち子どもの小さい頃の記憶もないほど働いてきました。
洋服を作り、食事を作り、また洋服をつくり…。
それでいて働くことができない父の心も気づかっていました。
母は、『ずっと必死で走ってきたから、お前たちが小さい頃のことは何も覚えていない』そんなふうに言います。
どの時代も、生きるというのは大変なものですね。
2人は、一般の家庭から見ますと役割が逆のように見えるかもしれませんけれども、出来ることをして、支え合いながらやってきたのだろうと思います。
昔は昔なりの、今は今なりの苦労がありますけれども、私たちは苦労をしてさまざまなことを経験して、愛を覚えていきます。
そして、2人の縁は、生まれる前に決めてきたものなのですね。
2つの魂が2人になって、大人になって出逢って、一緒に“思いやり”という名の愛を実践してみよう、苦労しながら幸せになろう、一生懸命に生きて愛し続けよう、そんな約束をしてこの世の同じ時間、同じ場所で出会い、生きていきます。
この父母だけでなく、みんな、この世で出会う魂はソウルメイトです。それは、仲が良い人だけでなく、良くない人とのご縁であってもです。そしてこの出逢いは奇跡なのですねぇ。
その中で、心が大きく動く経験をさせてくれる魂は深い関係性のあるソウルメイトなのですね。幸せな想いだけでなく、辛さや悲しみ、怒りなどからも、たくさんの愛を学ばせてくれるのです。
みんな人生の問題集を解いている
仕事柄、たくさんの方々の人生に触れさせていただいていますけれども、みんな何気なく生きているようでいて、それぞれの人生の問題集に真剣に取り組んで生きています。みんな一生懸命なんですね。それこそ、サボっていようと、寝転んでいようと、それはそれなりの学びがあるんです。
私は、スピリチュアルカウンセラーという仕事をさせていただくようになってから、生きる、ということについて、また、人生について丸ごと見て、感じるようになりました。
上に書いたような父母の人生もまた、そこから学ぶことがたくさんあって、そこには戦いもあったと思いますが(もちろんときに夫婦間の戦いも…(笑))、素敵な人生だな、なんて思うんです。
2人の子どもとして生まれてから一度も、両親の身体が不自由で、周りと比べてどう、というようなことは本当に考えたこともなかったんです。それが自然だったのですね。
こういった、さまざまに与えられた環境も、私たちの人生の問題集です。
青い池の水は、本当に青く美しいものでした。
温泉を楽しんで欲しい
そんな人生を送ってきた母と妹と3人で、ここ何年か旅をしてきています。(父は写真で参加です)
沖縄の宮古島から長野、山梨(河口湖)、そして今回の北海道と旅をしてきましたが、道中、いろいろ大変なこともありますけれども、それぞれの旅が、忘れられない、とてもいい思い出になっています。
この旅、実は母は、歩くことができませんので、温泉に行ってもお湯に浸かることができないのです。
私は、母に温泉に浸かって欲しい、健常者と同じように旅を楽しんで欲しいと思いました。それがこの旅を始めた最初のきっかけでした。
ですので、お風呂のお湯に浸かることのできる設備の整った宿を探して行きます。
リフトで温泉に入れたり、スロープで車いすのままお風呂に入れたりする設備がある宿です。
まだ日本には数少ないのですが、少しずつ増えてきているのだろうと思います。
その設備のある宿の場所を結んで、今回の旅を企画しました。
北海道は、旭川から富良野に行き、士幌町を経由して阿寒湖まで、西から東へ横断する旅です。旭川からは私が福祉車両のレンタカーを借りて運転したのですが、広いですねぇ。やっぱり。1日200キロ走りましたよ。
私の車の普段の走行距離は、年間なんと(!)300キロという驚異的な短さですので(笑)、今回は1週間で何年か分走ってしまいました。ヘロヘロでしたが、とっても楽しかったですよ♪
富良野の一面のラベンダーと赤や黄色の花畑の間を歩いて、温泉に浸かり、美味しい食事をいただき、阿寒湖で遊覧船に乗り、大きなマリモに出会い、そして釧路から札幌、函館に飛行機で飛び、五稜郭や函館山を楽しむという、結構なルートでしたが、ほぼ計画どおりだったのも、優しい人々にたくさん出逢えたのも、さまざまな存在に護っていただいていたのだなと思います。
いい思い出が、また、できました。
私の心が、こうしたい、と思ったことが始まりでしたが、⦅思ったときがタイミング⦆なんですねぇ。
何かを無性にしたくなったとき、その想い、行為に愛がいっぱいあったら、是非、迷わずにやってみてください。
大変なこともありますけれども、きっと、その先に笑顔がいくつも見られますよ。
写真は、この旅で撮れたものです。
7月はじめの富良野は、そこここにラベンダーが咲いていて美しいだけでなく、どこにいてもラベンダーのいい香りに包まれました。
ラベンダーのポプリを買ってきて、サロンに置いています。
今は、いい香りの中で、2粒目の北海道を味わっています。
今日も訪れてくださり、本当にありがとうございます。
皆さまの毎日を心から応援しておりますね。
サロンにも是非、お越しくださいね。
今日も幸せです。
すべてに感謝します。
スピリチュアルカウンセラー・癒しびと
林 真弓子