私たちの魂は、この世に生まれてくるとき、この地球で何を学ぶか、どのような愛を学ぶか、そのテーマを決めて、その道を設計してきます。
何を学んでいるかといいますと、愛を学んでいたりするわけですけれども、愛と一言で言いきれないんですね。本当にその愛のかたちにはさまざまなものがあります。
たとえば、自分に対する愛、そして親子の愛、友人同士の愛、兄弟姉妹、ペット、物、などなど、“自分の心を動かしうる、すべて”が対象となってきます。
この対象ごとの愛にはまたいろいろあります。
自分に対する愛ひとつとってみても、心を大事にしたり、身体を想ったり、がんばる元気を自分に与えたり、ご褒美を自分にあげたり、感動したり、抱きしめたり、いっぱいあるんですね。
人生の問題集
そのひとつひとつを学ぶために、『問題集』なんて私は呼んでいるんですけれども、人生でさまざまな出来事が起きてくるわけです。これを問題集と言っているのですね。
悩んだだけ、辛い思いをしただけ優しくなれるとか、強くなれるとか、愛を学ぶとか、これまでにもいろいろ書いてきましたけれども、自分がそんなさまざまな愛を学ぶために、『越えられる問題集』を持って生まれてくるのです。
そして、そのテーマについて学ぶための、その問題集を解くための環境や時期、ご縁まで、さまざまなことを準備し、選んで生まれてきているのですね。
その問題集には、簡単に解くことができるものもあれば、一回の人生では解ききれないものまでさまざまなものがあります。
許す
その中の一つに、「許す」といったテーマがあります。
これは、とっても大きな問題集なんです。
ですので、対象もいろいろ、出来事もいろいろ、程度もいろいろで、まさに一回の人生では解ききれないもののひとつです。
私たちは、いろんな価値観を持っていまして、これを私は『心のものさし』なんて呼んでいますが、このものさしで人や物事を測って、これは許せる、これは許せない、というようにジャッジしています。それは、人に対するものだけでなくて、自分を測ったりもしているのですね。
「いいんじゃない?」
人に厳しい人は、自分を測るときにもその厳しい“ものさし”を使います。
そうすると、ときに自分を追い込んでしまうこともあります。
本当は、大抵のことは「いいんじゃない?」と思えることだったりします。
肩の力を抜いて、深呼吸してみたり、違う側面から見てみたりすると、ですね。
その「いいんじゃない?」の程度は人ごとに違っていて、ものさしの目盛りが厳しければ厳しいほど、自分も含むさまざまな対象を追い詰めてしまうものなんです。
「つらいな、なんでこんな想いをしなくちゃいけないんだろう。」
そんなふうに思ったら、(逃げたらいけない)とか、(こうでなくては…!)とかですね、自分の“心のものさし”が、もしかしたら厳しい目盛りを指しているかもしれません。
厳しい現実を意図すると…?
この世では、私たちが“意識したこと”が現実化します。
私たちが厳しいものさしでさまざまなことを測って、いろんなことを許さないでいると、許さない、厳しい現実が目の前に現れます。
そしてそんなときに限って視界は狭くなって、「これしかない!」なんて思っているんですねぇ。
「これしかない!」と思うとき、それは、すごい勢いで「導かれているとき」か、すごい勢いでネガティブに入っているときだったりします。
多くは後者ですねぇ…。
これしかない!ことって、そんなにないんです。
だから、すべてではないですけれども、「こうじゃなくちゃいけない」「許しちゃいけない」「許せない」と、どこかで思うことがあったら、こんなふうに考えてみましょうか。
“自分の人生は自分のもの”
“人の人生は人のもの”
というように。
眺める、大切にする
人の人生については、自分に直接関わらない場合には、その人の人生の中で物事が動いて勝手に決着していきます。ですから、まずはちょっと気に入らなくても、距離をとってその出来事を眺めることです。
その人の人生に直接関わるときでさえ、自分の命を削らずに手を貸してあげられるとき、自分の心の中のコップに愛が溢れているときに、“溢れた分だけ”与えること。
それでいいんです。
私たちは良い人になろうとすると、自分に厳しくなったり、自分の命を削ってまで人に与えてしまったりします。それは、私たち自身への愛が足りない、なんてことにもなるんです。
人に愛を与えたいときには、まず、自分が笑顔でいられるところまで自分を大切にしてあげましょうか。(それは、決して“甘え”なんかじゃないんです。)
実は、それが誰かに愛を与えるための近道なんです。
私は優しい。
私は強い。
私はいつもがんばってる。
そんなふうに自分に言ってあげましょう。
今、もしもつらくっても、明日はきっと、笑顔になれるんです。
大丈夫、大丈夫。
応援していますね。
今日も訪れてくださり、ありがとうございます。
すべてに感謝します。
スピリチュアリティカウンセラー・癒しびと
林 真弓子