仕事帰り、私はいつも最寄り駅からバスで家まで帰るのですが、
その日、先に駅のロータリーに入ってきたのは、家近くのバス停の
手前までしか行かないバスでした。
「まあ、いいか・・・。終点の先はバス停2つだけだし。歩こ♥」
いつもなら乗らないそのバスに、その日はなぜか乗る気に
なりました。
目の前に滑り込んできたバスに乗り込むと、乗客は3人ほど。
空いているバスはなかなか静かで気持ちがいいものです^^
バスが進むうちに1人、また1人と降りていき、私だけに
なりました。
・・・と?
気配がするんです。
「誰かいる?」
「子どもだ。」
男の子の霊です。私のそばに寄り添うように立っています。
そうするうちに、バスは終点に到着し、私もバスを降りました。
すると、その子も降りてきます。
そして、歩きだした私の後ろにぴったりくっついてくるのが
気配で感じられます。
いろいろな方のご相談をお受けする中で、この世に怒りや恨み、
悲しみなどの思いを残して行くべきところに行けない霊の方々
とご縁があったとき、その方々が光の世界に上がられるお手伝い
(浄霊)などもしますが、このような形で出会った霊体さん
は初めてでした。
この子は、私の住むマンションまでついてきました。
「どうしようかな・・・。でもご縁だ^^」
私は、マンションのロビーにあるソファに座ると、自分の
右ひざのところに寄り添っている男の子の霊に、
「一緒にくる?」と聞きました。
すると、「うん。」と頷きましたので、早速、自分に
移し、家に帰りました。
この子は、事故で亡くなられた霊でしたが、葬儀のあと、
自分のお母さんを見失い、ずっとお母さんを探していた
といいます。
お母さんに会いたくて、ひとりで寂しくて、私を見かけて
ついてきたのでした。
切ないですねぇ。本当に。
子どもは無条件にお母さんが好きです。
お母さんに何を言われても、何をされても。
お母さんに、
「ごめんね。」と言われれば、
「うん、いいよ^^。」と許してくれます。
みんなそうです。
「ママに会いたい。」
私は、思いの世界を通じて、この子と一緒にママの様子を
見に行き、そして光の世界に帰ったら、ママを天から護ること
もできることをお伝えしました。
「光の世界に上がる?」
「うんっ!」
そして、今まで寂しかった分、たくさんお話しして、
たくさん遊んで、夜は一晩抱っこして眠りました。
この子の魂は、最初に会った時よりキラキラに
輝いて、嬉しそうに笑っています。
人間も霊も同じですね^^
ただ人間が肉体を着ているというだけの違いです。
どんな怒りや悩み、恨み、悲しみなどを持っていても、
それをすべて吐き出して、受け入れてもらい、すっきりして、
そして納得できたとき、人間も霊も、その“心(魂)”は
キラキラに輝くんです。
その瞬間に立ち会える私は、本当に幸せだなぁ、と
感じます。
次の日の晩、この子も、とっても幸せそうに光の世界に
上がられました。
子どもの霊体さんは、最初にお会いするとき、大変切ない
思いでいることが多いようですので、そうして幸せそうに
上がられたとき、なんだか嬉しくて、そして愛しい気持ちもあり、
いつも、つい涙が出てしまいます。
光の世界を見たその子の声が遠くから聞こえました。
「うわ~っ! まぶしくて、すごくきれいだよ!
ありがとう!!」
「うん。本当によかった^^。がんばったね。幸せにね^^」
「私もまた、明日から頑張ろう。」
そんなふうに思うのでした。
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今日もお越しくださり、
本当にありがとうございました(^^)
明日も皆さまに、素晴らしい出来事が
たくさん起こります♥
ありがとうございます。
感謝します(^^)
では、また…
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林 真弓子